2005年 06月 14日
見たいと思って見てなかったもの。 |
ただいま実家に帰っています。
本格的な更新の再開は木曜日以降になりますが
今回は最近見た映画や小説などについて感想を書き留めておきます。
・着信アリ(映画)
柴崎コウ主演ってことと携帯に自分の番号から電話がかかってきたら死ぬって前知識しか無い状態でレンタルしたホラーもん。
感想:つっこみ所満載でした。
なんで幽霊が人の首捻ったりホルマリンの瓶動かしたり携帯電話かけられるねん!?
今まで見たホラーものの中で一番幽霊が物質的な行動をする映画でした。
なわけで逆にリアリティに乏しく、怖くなかった。
でもあんなモンを映画館に彼氏なんかと見に行って
“きゃー!怖ーい!”
とかいって可愛さ稼ごうとするアホ女の顔が目に浮かぶ(オイオイ!妬むな!)!
柴崎、携帯、物質的かつ即物的な怖さ。この3点からメインターゲットを彼女たちに当てているように感じた。
・回路(映画、小説両方)
インパクトの強いCMと話の内容からだいぶ前から見たいと思っていてついに借りたホラーもんのビデオとその原作。
事前の印象:ある個人の怨念か何かがインターネットを介して他人(数人)に及ぶ。
実際の内容:この世以外のどこかに存在する幽霊たち(今までに死んだ人間の霊全て)がインターネットを介してこの世への侵略を開始する。
想像をはるかに上回るスケールのでかさでした。
あと映画のほうがビジュアルイメージを高めるために開かずの間とかの原作に無い要素を持ってきている。ただそのぶん何故幽霊の侵略が始まったとか、幽霊が何故インターネットという媒体を選択したのかなどは原作を見ないとよくわからなかった。ネット上でのこの映画のレビューも「よくわからなかった」が多数を占めていた。
…あと加藤晴彦も今にして思えば人選ミスだったと思う。当時の人気の高さから起用した“だけ”に思える。原作の主人公からはもう少し実直な人間像が想像できた。
でも秀逸な点がいくつかあって一つは徹底した映像の不気味さ。映像技術を駆使して飛び降り自殺する人間を1カットで撮影して(いるように見せて)いたり、シーンはほとんど夜か逢魔が時、昼でも常にどんよりした空模様だったり、そういった点においては原作の閉塞感や終末感をうまく表現していたと思う。
あと映画の中盤で霊を目撃した女性の叫び声がかなりリアルだったのもこの映画の特徴。普通あんなモン目撃して“きゃー”じゃすまんわな!?
“…ぅうおおおおおおああああああああぁぁぁぁ!!!!”(全部濁点つきで)
そうそう、この絶望感とか断末魔的ニュアンスが混ざった声。いいね!(何が)
・呪怨(劇場版、ビデオ版、原作)
劇場版から原作に移行するにしたがって怖さのニュアンスが異なってきます。
劇場版は徹底して見てくれの怖さの追及。見て数日は便所にいくのも怖かった。
ただあまりに狙いすぎてギャグになってるところも少しあった。特に塞いだ窓の隙間から女子高生の怨霊3人が顔を覗かせるシーンは昔ミュージックステーションでハイロウズがロッキンチェアーをクリスマススペシャルバージョンでやった場面を思い出した。
伽耶子が這ってくるところは血まみれなのと異常に速い(シーンによるけど)こと以外はリングのモロパクリ。
原作は伽耶子のストーカーっぷりとその元夫(伽耶子を殺してその後怨霊になった伽耶子に殺される)のバイオレンスっぷりに怖さが集約され、あんまりホラーものとしてはみれんかった。百聞は一見にしかず。興味がある人は立ち読みでもしておくれ。
ビデオ版はその中間くらい。映画見た後だとあんま怖くない。
…いままで書いてきて気づいたんだけど、最近見たビデオと小説って全部ホラーやんけ。
それ以外の感想はまた今度。
本格的な更新の再開は木曜日以降になりますが
今回は最近見た映画や小説などについて感想を書き留めておきます。
・着信アリ(映画)
柴崎コウ主演ってことと携帯に自分の番号から電話がかかってきたら死ぬって前知識しか無い状態でレンタルしたホラーもん。
感想:つっこみ所満載でした。
なんで幽霊が人の首捻ったりホルマリンの瓶動かしたり携帯電話かけられるねん!?
今まで見たホラーものの中で一番幽霊が物質的な行動をする映画でした。
なわけで逆にリアリティに乏しく、怖くなかった。
でもあんなモンを映画館に彼氏なんかと見に行って
“きゃー!怖ーい!”
とかいって可愛さ稼ごうとするアホ女の顔が目に浮かぶ(オイオイ!妬むな!)!
柴崎、携帯、物質的かつ即物的な怖さ。この3点からメインターゲットを彼女たちに当てているように感じた。
・回路(映画、小説両方)
インパクトの強いCMと話の内容からだいぶ前から見たいと思っていてついに借りたホラーもんのビデオとその原作。
事前の印象:ある個人の怨念か何かがインターネットを介して他人(数人)に及ぶ。
実際の内容:この世以外のどこかに存在する幽霊たち(今までに死んだ人間の霊全て)がインターネットを介してこの世への侵略を開始する。
想像をはるかに上回るスケールのでかさでした。
あと映画のほうがビジュアルイメージを高めるために開かずの間とかの原作に無い要素を持ってきている。ただそのぶん何故幽霊の侵略が始まったとか、幽霊が何故インターネットという媒体を選択したのかなどは原作を見ないとよくわからなかった。ネット上でのこの映画のレビューも「よくわからなかった」が多数を占めていた。
…あと加藤晴彦も今にして思えば人選ミスだったと思う。当時の人気の高さから起用した“だけ”に思える。原作の主人公からはもう少し実直な人間像が想像できた。
でも秀逸な点がいくつかあって一つは徹底した映像の不気味さ。映像技術を駆使して飛び降り自殺する人間を1カットで撮影して(いるように見せて)いたり、シーンはほとんど夜か逢魔が時、昼でも常にどんよりした空模様だったり、そういった点においては原作の閉塞感や終末感をうまく表現していたと思う。
あと映画の中盤で霊を目撃した女性の叫び声がかなりリアルだったのもこの映画の特徴。普通あんなモン目撃して“きゃー”じゃすまんわな!?
“…ぅうおおおおおおああああああああぁぁぁぁ!!!!”(全部濁点つきで)
そうそう、この絶望感とか断末魔的ニュアンスが混ざった声。いいね!(何が)
・呪怨(劇場版、ビデオ版、原作)
劇場版から原作に移行するにしたがって怖さのニュアンスが異なってきます。
劇場版は徹底して見てくれの怖さの追及。見て数日は便所にいくのも怖かった。
ただあまりに狙いすぎてギャグになってるところも少しあった。特に塞いだ窓の隙間から女子高生の怨霊3人が顔を覗かせるシーンは昔ミュージックステーションでハイロウズがロッキンチェアーをクリスマススペシャルバージョンでやった場面を思い出した。
伽耶子が這ってくるところは血まみれなのと異常に速い(シーンによるけど)こと以外はリングのモロパクリ。
原作は伽耶子のストーカーっぷりとその元夫(伽耶子を殺してその後怨霊になった伽耶子に殺される)のバイオレンスっぷりに怖さが集約され、あんまりホラーものとしてはみれんかった。百聞は一見にしかず。興味がある人は立ち読みでもしておくれ。
ビデオ版はその中間くらい。映画見た後だとあんま怖くない。
…いままで書いてきて気づいたんだけど、最近見たビデオと小説って全部ホラーやんけ。
それ以外の感想はまた今度。
by kishu_75
| 2005-06-14 03:44
| 日記